Archive for 9月, 2006

26th 9月 2006

<改定>「日本文化としての着物」~「きもの学2006」を通しての私的考察~

このブログをアルクさんから頂き、早6ヶ月。
色々な方に励ましを頂きます。
その励ましがあったからこそ、このように情報を発信し続けることができています。

ありがとうございます。

「るるぶ」の編集であったとき、一番売れ筋の「るるぶ沖縄」の担当をさせていただいたことがあります。
200万部を超える図書でも、読者の方からクレーム以外のお手紙を頂くことはほとんどありません。
だからコメントを頂く、ありがたさを身にしみています。
このブログでは皆様に着物や日本文化について少しでも関心を深めていただこうと努力をしています。
そのために、私なりに調べ・分析をしていますが、お考えが違う事もあるやもしれません。
また歴史考察についても、違ったご意見をお持ちかもしれません。

「歴史はいつも現代からの過去の考察である」
と、東京大学大学院上野千鶴子教授が言うのはもっともだと思います。
だから歴史は絶対に正しいとは言いがたいです。
そして人は誰でも違った意見をもっているのです。
今から続ける私の着物考察にいて、もし反論がございましたら、ぜひコメントをいただければと思います。
ご意見をいただけることは、私の考えを広げられる最大のチャンスです。

「日本文化としての着物」
~「きもの学2006」を通しての私的考察~

今日のように文化・経済が各国を行き交う時代以前。
その国の中で、「衣」は成長をとげていきました。
ですから、民族衣装は、その国の風土・歴史の凝縮と言えるのではないでしょうか。
日本の民族衣装「着物」形成を見るとき、私たちは日本の風土・歴史を学ぶことが出来ると思います。
そしてそれが日本の文化を理解する手助けにもなってくれるでしょう。
「着物」という形状は、奈良時代、中国からやってきました。
別名、呉服とも言われるとおり、3世紀中ごろの呉の国を起源とした衣裳でした。
この衿あわせをする衣裳は、まとうと風が体に通り抜け、高温湿潤の日本の風土にマッチ。
また、歴史的には、物部氏と蘇我氏の対立があり、
中国からの仏教擁護派蘇我氏が戦いに勝利をしたこともあり、広く普及していきます。
そして、素材についても、条件が整っていました。
もう少し日本が北に位置をしていたら、
植物の栽培が難しく、きっと獣皮や毛を身にまとっていたでしょう。

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23rd 9月 2006

米国人医師による撮影&「着物」について考える

お待たせしました!!
7月に行われた「外国人カメラマンによるあなたの浴衣姿撮影会」
最後のカメラマンは、ボストン在住で、お医者さんのエドによる作品です!



いずれの作品も目を引く、アングル。エドのオリジナリティを感じられます。
モデルが自然体に撮影できているのは、エドの性格からでしょう。
こちらがご本人なのですが、帰国前夜、パチンコ店での撮影です。無心というのは怖いものですね・・・あたってしまいまして、この笑顔。ご覧のとおりの無邪気な方で、この性格が被写体に緊張感を与えずに自然体で撮影できるのでしょうね。

私は今、「着物」への関心が高まるよう、こういったイベントも開催しています。(明日も国際交流のお茶会です)
そして、それと同時に、「着物」や「呉服店」というものを私なりにどう位置づけていこうか、日々模索をしていました。
その回答を探すために、先日まで京都で3週間、「きもの学」という講習会に参加をしておりました。
自分なりの考えをつくるために、業界をきちんと把握したかったのです。
今、着物業界、そしてこの業界の価値観は大きく変りつつあります。
バブル崩壊から止まらない、業界の縮小。そして相次ぐ、ナショナルチェーンの倒産。また今年から「きもの学会」や「きもの文化検定」がスタート。
これらの変遷は、着物の価値観を再構築するでしょう。
文化は、皆さんの考えで支えられる「現象」であると私は捉えています。
この「着物」という現象を皆さんの良心とともに、一緒に普及、後世に引き継げたら・・・
その一心で、私が京都で学んだ内容をこちらで発表させていただきたいと思っています。
日本の民族衣装、伝統文化「着物」を正しく残すため、「着物」について正しい知識を共有できたら幸いです。
Kimono Shop さかえ屋はんなり倶楽部会長
越智 香保利
(9月京都にて この時期だけの紗合わせの着物で)
※紗合わせ6・9月の一部の時期だけに着る着物。紗や絽などの薄物の着物を2枚重ねて仕立てます。
下の着物の柄が透けてみえるのが、涼感を与えます。
盛夏では着用しないのは、2枚に重ねのために、暑過ぎるからです。
総合的に考え、夏の直前直後だけに許される日本人の最高のおしゃれ。
この日本の風土ならではの微妙な季節の差異についても、着物を通して見えてくるものです。

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19th 9月 2006

浴衣美人塾 ~お手入れ編~

暦の上だけではなく、
秋を感じる今日この頃。
「浴衣美人塾」は本日のお手入れ編をもって、
終了させていただき、
これからは「きもの学」で学んだ内容をこちらでご紹介させて頂きたいと思っております。
素晴らしい授業内容を多くの方に知っていただくため、
稚拙な文章ですが発表させて頂きますので、
よろしければぜひ引き続き、ご覧になっていただければ嬉しいです。
さあ、最後に浴衣のお手入れについて、ご紹介をさせてください!
着物道50年の母は言います。
「浴衣ほど良い職人さんにださないと、
来年見られたものじゃない」
と。
それは浴衣の仕上げである、糊の入れ方が違うのです。
確かに私が高校時代から愛用している、
ちくせん(江戸時代からの浴衣問屋)さんの絽の浴衣。
未だにおろしたてのように、見えるのは、
糊の入れ加減が絶妙だから。
入れすぎると、衿回りが硬くて、
夏に着ると、汗でただれています。
ゆるすぎると、古びた印象に。
弊店では、浴衣の丸洗いは4000円。
クリーニング屋さんと比べれば、
とっても高いような気がしますが、
浴衣のもちを長引かせるので、
それを考えればお得です。
ぜひみなさま、良い浴衣ほど生地は生きておりますので、
信頼のおける呉服屋さんに浴衣の洗いは出されてください!
そして、また来年お召しになられて下さいね。
浴衣はけっして1年だけのものではありません!
 私の今年の浴衣2着目です。麻混合なので、とても涼しい1着。 博多の紗献上の帯と合わせました。
****9月24日(日)はんなり倶楽部 国際交流に参加しませんか?****
詳細はこちらのHPまで http://kongetu.kimono-sakaeya.com/?eid=369240

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11th 9月 2006

憧れのあの方に会いました! 「着物で伝える女性たち特別編」

京都の「きもの学」のお勉強会に参加した、大きな理由のひとつ。
それは、憧れのあの方にお会いできること!
それは!! 市田ひろみ さん!

元女優さんでもあり、呉服振興に努められる傍ら、民俗衣装の研究もされています。
私は市田さんの「着物を感性で楽しんでほしい」という言葉に共感をし、
著書などを拝見し、すっかりファンに。
私の母とほぼ同じ年で、やはり母と同じく、戦争のため大陸に渡られていました。
戦争を生き抜いてきた年代は本当に強い。
小学生ですでに自立を促されていったことを著書でも書かれています。
いったんは東京で女優になるものも、事情で京都へ戻り、家業の美容院を手伝います。
そのことから美容院で着付けをするという風潮が生まれ、着物業界へ。
実は着物業界って、すっごい男性社会なのです。
それを女性でここまでの地位を築かれたのは、並大抵のご苦労ではなかったと推察いたします。
市田さんの考えの根底は、「着物は”民族衣装”である」と私は思っています。
衣装とは、他の娯楽よりも根本にあるもので、
着飾ることはけっして浮ついたことではなく、
人間のサガなのだと思います。
もっと本能のままに着物を自由に楽しんでほしい・・・と私は日々思うのです。
どうかルールを考えて頭でっかちにならないで下さい。。。
市田さんの素晴らしい講義については、
また後日ご紹介をさせてください。

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11th 9月 2006

「着物で国際交流」京都編

現在発売中の集英社さんのファッション雑誌、
「MORE」で「着物で国際交流 はんなり倶楽部」の会長としてご紹介をいただきました。
さすがは、全国紙!
まさに、現在滞在中の京都の方から共感のメールを頂きました。
自分の活動に共感を持っていただけることは、とても光栄です。
だったら、急遽「着物で国際交流」を開催しようと、
昨日開催させていただきました! Mさん ありがとう~

まずは私が兼ねてから言ってみたかった「髪形資料館」(しぶ・・・)に。
ゲストハウスで仲良くなったフランス人オリビエは、
国立民族博物館で短期の交換留学生なのですが、
なんにでも興味を示してくれます。
そして、オリビエから招待をうけ、
その後は国立民族博物館で、 「更紗」展に。
「更紗」とは着物のひとつの文様で、とおく南アジアから伝来したものです。
みなで観覧した後、意見を交換し、有意義な1日でした!
「着物で国際交流」は一人でも可能です。
先日はあるお寺のお茶会に参加したところ、
通りかかりのアメリカの方に頼まれ、一緒に写真をパチリ。

ご親切にメールで送ってくださったのですが、驚いたことにアメリカの大学の副学長さんでした。若いのに・・・アメリカンドリームはすごいです。
そして、さらにこれだけにとどまりません!
9月18日(祝) 名古屋にて「着物で国際交流」開催します!
私のアイルランドの友人と一緒に有松をたずねてみませんか?
ご希望の方は、こちらにコメントを残していただければと思います!
私はこれから、西陣帯の工房へお邪魔してまいります!

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09th 9月 2006

「七緒」です。 「セール」です。


引き続き、京都からこんばんは。
9月7日に私の大好きな着物雑誌「七緒」が出版されました。
「七緒」は出版社、プレジデント社さんが発行される季刊誌です。
私はこの着物雑誌を一番初心者さんにお勧めしています。
というのも、とてもよく消費者の目線で考えられた情報が載っているからです。
たとえば、いきなり「悉皆」なんて皆さん言われたってわかりませんよね(^^)
それがどういうものかを詳しく説明し、写真でも文章でも読ませてくれます。
さて、今回こちらの雑誌のインフォメーションでも掲載をいただきましたが、
弊店は今月セールを実施しております!
よければぜひお運びください。
===============
さかえ屋リニューアル記念情報
===============
”着物をもっとあなたの身近に”
という弊店の願いを込めて、
街着着物一挙半額セールスタート
小紋・つむぎ・羽織・コートなどなど。
9月末まで。
どうぞお運びください!
Kimono Shop さかえ屋の詳しいインフォメーションはこちらまで・・・>http://www.kimono-sakaeya.com/

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06th 9月 2006

「きもの学」前期まとめ

京都は今日は雨です。いつも更新が遅くなってごめんなさい!
(最後の絽の着物も着納め)
明日、現在受講中の「きもの学」の前期テストがあります。
そのため、試験勉強をかねて、今日は夕食後、授業を総ざらいをしています。
そのなかで、「私が勉強になった!」と思うことをご紹介をさせていただこうと思います。
これを読んで、みなさんの「きもの」に関する疑問に応えられたらいいな~
講義1日目 清田のり子先生
清田先生は、着物を着る立場から考えられている「日本のきもの+」という雑誌を発行されていらっしゃいます。
先生のお話で、疑問がとけたことは、「衣替えの意義」です。
私は個人の生活が多様化し、また地球も温暖化するなか、
汗だくな姿や、寒そうな姿をさらさないためにも、
「衣替え」は季節に合わせて、個々で決めてもいいのでは?と思っていました。
しかし、先生のお考えになるほどと思わされました。
それは「衣替えは、皆と一緒に季節を共感する喜びが形となって現れたもの」とおっしゃるのです。
これを聞いて、「なるほどな~」と思いました。
確かにこれだけ季節感のある日本。それをみんなで一緒に楽しもう!という考えは美しいですよね。
そのほかの講義についてもお読みになられたい方はどうぞ、この続きはこちらへ↓
そして、もう「きものはいい!」というかたはこちらの2代目日記へどうぞ!

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02nd 9月 2006

浴衣美人塾 ~着物で伝える女性たちパート3~

いよいよ9月にはいりました。
浴衣シーズンは終幕ですが、まだまだご紹介させていただきい女性が!
それは、同じく「Girls Talk」でブログを公開されていらっしゃる
アナウンサーの座間かおりさんです(藍色の伝統的な浴衣がとってもお似合い。おそらく注染技法かな?)
座間さんはとーーーても着物大好き! ブログをご覧になっていただければ一目瞭然(^^)(
座間さん着物コレクションはこちらでどうぞ

素敵な着物姿を披露してくださっています。
私が座間さんから見習いたいなーと思うのが、
自分がやりたいことを実現していく実行力と行動力。
たとえば、スペインから帰国なされた直後、
アルバイトをしようと突然”張り紙”ですよ~  <詳しくはこちらを参照ください
「やりたいことは自分で、作り出していく!」
そいうお考えが脈々と感じられて、共感!!
私も同じことを帰国後考えました。
帰国後、すぐに家業を継ぐという決意は固まらなかったんです。
一度就職しようと思っていて。。。その詳しいことはまた次回にお話させてください。
就職するなら、せっかく英語に慣れてきたし、英語が使える仕事がしたい。
しかも、日本文化の素晴らしさを発信できることがベター。
しかし、そんな簡単にはいきませんでした。
そこで考えたのが・・・
「家を継いで、海外に着物を発信するぞ!」とうこと。
それが現在の「着物で国際交流」というイベントにつながるのです。
11月には「国際交流 着物でお月見の会」を都内で開催予定です。
ご興味のある方は、詳細はまだ未定のため、こちらのサイトから「はんなり倶楽部」メーリングリストにご登録くださいね!
現在京都に滞在中の私ですが、
この模様も近く発表させてください!

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