Archive for 5月, 2007

31st 5月 2007

芸者さんに育てられて

月末の木曜は、お茶のお稽古もお休み
一つ、店の成り立ちを考えてみようと、
古い資料を取り出してみた。
 

30年前の店のノベルティー(叔父の宝物)
地縁・血縁もないこの埼玉で、
どうやって父達は48年前、店をスタートさせたのだろう?

呉服屋といえば、通常その土地で何代も続いていくことが多いのに。
新参者がどうやって、
一時期には百貨店とまで豪語し、
何名かの雇用を守り、
大きく仕事をしていたのだろう?
台帳には
「千代谷」「菊」「ヨシエ」「イクヨ」・・・
などの屋号や源氏名、つまり芸者さんたちの名前が・・・
弊店のある大宮は、
昔は東京の奥座敷といわれ、
花柳界(芸者さんの世界)がとても華やいでいた。
一時期は200名以上の登録があったそうだ。
そうなのだ、芸者さんたちの力も
お店の支えとなっていたのだろう。
共に、地縁、血縁のない埼玉で、
一緒に未来を作ってきたのだ。 (未来は今は過去になっているが)
(そのころの芸者さんはたいがいが
田舎からの出稼ぎでそのまま移住されることが多かったのです)
未だに交流のある菊姉さんは言ってくださる
亡き父は、なかなかの人物だったと。


(菊さんは写真嫌い。 なんとか横顔を撮らせていただきました)
「菊さん なんでもうちの反物もっていっていいよ。
出世払いでいいからさ」
と、言っては、若い芸者さんたちに良い物を着てもらおうと
努力をしていたと。
そして、芸者さんのお世辞だろうが、
「さかえ屋さんで呉服作ったっていったら、
ステイタスなんだったから」
とも言ってくれる。
今では残念なことに、大宮の芸者さんは8名ばかり。
菊姉さんのお嬢さんのぼたんさんも芸者さん道に。
昨年私は店に入ることになり、ご挨拶に伺うと
「これからは若い者同士、大宮を盛り上げ行こうね」
と、励ましあった。
そして、もっとありがたいことに、
弊店が移転して、
店が小さくなったので、
イベントができる会場を探していると
 

(ボタンさんとうちの初代  私と同じく、初代にかかるとこの麗しいボタンさも「ゆりちゃんのちっちゃなときからしってるんだから~」)
菊さんもぼたんさんも「うちを使って」と、
二人が開いている割烹を使えるよう取り計らってくれたのだ。
値段を伺うと

「そんなことで貸すんじゃない。
お金払うんだったら貸さないからね」

なんて、ありがたいんだろう。

その会場で6月3日(日)
やはり小さいころから愛しんでくれた
江戸友禅染絵師の先生を招き、
イベントが出来ると思うと、
なんと幸せなんだと感じる。

そして、さらに埼玉の友人のケーキ屋さん
当日、お店で無料の試食会をしてくださる。
彼女もやはり、ケーキ屋さんの二代目だ。

地縁・血縁がないからこそ、
私は埼玉は人情が熱いと思う。

商工会の仲間もそうだ。
困っていればそりゃ無料で広告スペースをくれ、
愚痴りたいときがあれば、
何も言わず飲みに連れて行ってくれる。
そして嬉しいことに、
そんな埼玉でも大きな会社の経営している方々が
言ってくれるのだ
「女将(彼らはそう呼ぶ)!
うちのところより、女将のところのほうが歴史が長いんだからね
すげーよ」

京都では100年はひよっこだか、埼玉では50年は誇れるらしい。
お店は今年で48歳。 父が生きれいれば今年80歳。
さあ、私が何年でつぶしてしまうのだろう?
せめて父の享年(60歳)を越えてやろう!とは思っているのですがね。
どうかみなさんつぶれる前に遊びに来てくださいね!
2日は下駄のすげの実演会を開きます!(見学は無料です)
http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524488
そして、このブログも6月末で終了させていただくことにした。
(改めてご案内させていただきます。突然で恐縮です)
これからは、もっと店を大切にしていかなくてはならない
そいうことも考えてアルクさんの取り計らいです。
だって驚いた「社長=店の顔」と言われたのだ。
そうだそうだ、もっと店番しないとな・・・


(3歳の私 創業当時の店の前で このころは店を継ぐより、ピンクレディーになりたかった)

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29th 5月 2007

社長までカウントダウン


100KM歩いてばかりいるのではありません!
私には、お店の宣伝・広報・IT局統括という大切な仕事が!!
(ちなみに、母は営業・経営局統括、叔父は買取・店番統括)
今日の地元紙さんが、こんなに大きく6月1日からのイベントを紹介してくださいました。
これで、面目がたもてた・・・
その他のメディアさんにもありがたいことに、掲載をいただいていますので、よかったらこちらも見てみてくださいね>http://2daime.kimono-sakaeya.com/?cid=30882
今日掲載の内容は、浴衣フェアについて
概要 http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524382
詳細は次のとおり
6月1日 巾着作りの会 http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524387
6月2日 下駄すげ実演会 http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524488
6月3日 手描き友禅絵付け実演会 http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524491
7月8日 移転1周年記念 浴衣国際交流パーティ http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524454
8月5日 外国人カメラマンによる浴衣姿撮影会&茶会 http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=524401

浴衣を弊店でお誂えの方には、イベントへの無料や割引参加の特典がございます。
イベントだけでも参加できますので、ご連絡くださいませ!

そして、もうじき店の代表権が母から移るようだ・・
今日頭のよさそなおじさまがいらして
100KMの疲れで朦朧としている私をよそに、
母と今後について話あっていた・・・
世界一のお金持ち ビルゲイツも 2番目のウォーレン・パフェットも
「子孫のために美田を残さず」という考え。
私の周りの、二代目たちは、
「美田を維持できるよう、帝王学を学ぶ」
ため、修行を続けている。
しかし!うちの場合は、
「つぶれないようにやればいいんだから by初代」
と、帝王学も美田もないまま、突入だ~

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27th 5月 2007

だめだった 100Km ・・

100Km 歩けませんでした・・・・
体は今すごくつらいけど、足の痛さは、しばらくすれば治癒する。
でも、この心の敗北はリベンジが終わるまで残る。
今思うと、なぜあの1歩を辞めたのだと思うと悔やまれてしかたありません


昨日の朝の7時,スタート時には、こんなに元気だったに!!
ドキュメント 二代目 100KMハイク
30KMポイント 高崎 2時くらい  20位で通過! 
 前日興奮で眠れずも、「余裕かも~」 
 (前置き 高校時代の競歩大会では、びりから数えたほうが早かったんですよ)
50KMポイント  熊谷 5時くらい 30位ほどで通過、女子で2番目!
 埼玉県にはいったので、気持は元気に!!
 でも、昔の人は1日に10里(40KM)といったものだ、
  40KM近くでリタイアが増えました。
 というのも、私も含め、みなどこか身体的に異常が・・・
60KMポイント  上位集団には入っているものの
 右股関節が痛くて、足が持ち上がらない
 砂利をふんだだけでも、「いた~」と涙がでちゃう
 休憩地点でも、座ることも出来ず、ひとまず鎮痛剤を飲み、続行
  「みんな痛いんだ、私だけじゃないのだから、歩こう」
67KMちかく  道に迷う 深夜 12:40分  
  
 心細い・・・ 足も痛い。 
 一緒に歩いていた、おばちゃま65歳は
 「戻ればいいんだ、たった6KMのロスなんて100KMに比べれば、なんともないよ。
 足を前に出さんかは、意思一つだよ」
でも、私はそれができなかった
「6KM戻るの!?100KMぴったりでもつらいっていうのに・・・」
私はそこで棄権をし、主催者の方に70KMポイントまで車で連れて行ってもらいました。
そこには、3名70KMまで歩いてこられた方が・・・
3名はまるで戦場からもどった兵士のよう。
みんなぐったりとして、口もきけない。
隅っこのほうに座って、足の手当てをしていました。
結局その中で、次に進まれたのは1人だけ。
70KMまでどんなに大変だったか分かるので、
私は続けられる方にどうしても声をかけずにはいられなかった。
「足大丈夫ですか? 何か私ができることはありませんか?」
って、
彼の足はまめだらけで、血が靴下からにじみ出ていました。
私の靴下の替えをあげたかったのだけど、
サイズがあわず。
しかたなく、痛み止めの薬を渡して、
「今私に残っている、パワーを全てあげれたらいいのに。
辞めちゃった私が言うのには身勝手だろうけど、
ゴールであえたらいいな」といって握手を交わしました。
そして、彼は歩き始め、
その横を私は大会の人の車にのって、
通り過ぎたとき、涙が溢れました。
足を引きずって歩いている姿。
私には「美しく」見えました。
体力はこの地点になると、必要ではありません。
必要なのは「精神力」。
この100Kmハイクで感じたこと。

機械を持たなければ、人間は無力に等しい。

機械の力を借りて、空間を移動しているのに、
あたかも自分の力のように思っている。
そして動物よりえばっり、
時には絶滅においやる。
渡り鳥は、働くことはないが、
何万キロという道のりを
えさをもとめ、
子育ての場所を探し、
一心に飛んでいく。
人間はなんと自分の力を過信しているんだろう。
そしてもう一つ、感じたこと。
誰かに自分を変わってはもらえない。
途中誰かに、10KMでもいい、
変わりに歩いて欲しい。
そうほとんどの人は思ったと思う。
でも、それではあなたの100KMにはならない。
月並みだけど、「人生と同じだ」。
「人には人生を変わってもらえない」と、
頭で理解をしていても
体で納得するのが難しい。(大病を患った人は別でしょうが)
自分を幸せに出来るのも、自分だけなんだ。

私は今回、自分の弱さを認めずにはいられませんでした。
完歩して、充実感を得られたかったけど、
自分に負けて、今は悔しくあります。
よかったら写真が少し載っているので、
こちらの主催者のサイトをhttp://spd-a.com/100/
ご覧になってみてください。
そして、もしやってみよう!とおもったかた、
来年私もリベンジしますので、
ご一緒できれば幸いです。
ちなみにね。
完歩者の傾向というものが、
主催者の方にによればあるらしいのです。
それはね、「性別」でも「年齢」でも、
「運動経験」でもありません。
実は・・・・「どれだけのものを背負っているか」
会社の役職者になればなるほど、完歩率が高まるそうです。
「・・・・」
となると、私は店のためにも、来年は100KM完歩しなくいとな・・・
(先ごろコメントを下さった方、応援本当に嬉しかったです!
改めて御礼申し上げます)

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23rd 5月 2007

100KM 歩くぞ!

今週末、100KMハイクにチャレンジします。
群馬県磯部温泉を
土曜日の朝7時に出発し、
埼玉県浦和に、
日曜日のお昼まで到着できるよう、
挑戦します!
参加の理由は色々あります・・・
1.人生経験
2.チャリティー(参加すると障害者の方の自立支援にお金が寄付される)
3.友人の薦め
・・・もっといえば、戦争で捕虜になり、
歩かなかったら殺されるので、その予行練習 (ありえない話ですが)
でも一番は
頭でばかり考えていてはだめ!
体験して、気がつくことをしりたい、なって。
100KM完歩した友人が言いました
「自己感知」
できるよって。
そいうれば、私はいつも「事象感知」を勤めてるけど、
自分のこと知らないな。

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20th 5月 2007

カッコ良いオトコのゆかた



(タイトルは雑誌の助六から頂戴しました)
オシャレも
浴衣も
「セクシー」という言葉も、
女性だけにあるではありません!

(「セクシー」と言われる事は、
西洋では男性にとって非常に非常に名誉なこと。
これはお知り合いの祐川 京子 さんが書かれた「ほめ言葉ガイドブック」でも掲載)
“日本男児の夏には、浴衣がステキ。”
昨年に引き続き、今年も男性浴衣も豊富にご用意しています。
そして、「昨日より、今日、 今日より明日、 今週より来週、来年より、10年後」・・・
と吉田元総理ではないですが・・・
「今年はもっと男性浴衣を磨きをかけたい!」
と、考えぬいて、思い付きました。
それは、オリジナルの浴衣を作ること!!
まさに「お誂え」です!!
(このような麻と綿で模様なしの浴衣に絵をお付けします。 こちらのお客様は、こちらを袴とうまくコーディネートして、2WAYでお召しにならています)


麻と綿の混合の無地の浴衣に、
友禅染絵師さんが絵を描きます。
6月3日(日)1日限りの特別のイベント。

(6月3日のイベント詳細)
浴衣反物・手縫い代・絵付け代込みで 5万円~
着物業界で、男性のものは、
サムライの魂の影響か
色も柄も抑え目な感じなものが多い。
だから去年、一生懸命、新感覚の男性浴衣を探しました!!
友人のベンチャー企業の取締役さんたちは、
さすがにオシャレに敏感で・・
「他はないもの!」ことだったので。
そこから生まれたのがこのコーディネート
「トラの浴衣に、竜の帯」


「ドクロの浴衣に白い帯」


 「みんな振り向くんだよね~」と
ご満足頂いたようで、「ほっ」とした、二代目はじめての夏の浴衣フェア。
そしてね、昨年から何度も申し上げさせておりますが!!

男性は丈を調節できないので、 (女性にはおはしょりというものがあるので、処理できる)
丈がぴったりであることが、
一番の着こなしの重要ポイント!!

”カッコ良いオトコのゆかた”は似合うこと以上に、

サイズがあっててほしい!

すねがでていたり、
くるぶしが隠れていたんじゃ、野暮!ってもんです。
だから、ぴったりサイズに御仕立てされるのが一番!

(反物が12000円からあるので、手縫い代12000円をふくめても2万4千円~)
その他、昨年のお客様の声
さてね、この友禅絵師さんの絵付け、
これこそ男性だけにとって置けない!
と、私もさっそく先生に発注。 (男女限らずどなた様もOKです!) 
まったく同じ男性の黒の綿麻の浴衣に現在
「ドクロ」の絵を描いてもらっております。
それを母に言ったら
「嫁入り前の娘がそんなのを着たら、
みんな震え上がって、男性が”ますます”寄り付かなくなるわよ」
とまた、地雷を踏んでくれました。
こういった地雷を良く踏んでくれる、初代。
今日も元気に初代語録を作ってくれています。
さて、二代目日記の「今日の初代」は題して「初代が見たものは!!」
なかなか面白いと思う、3本立てでご紹介しておりま~す。
二代目日記 http://2daime.kimono-sakaeya.com/

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15th 5月 2007

ヘンテコメールのお詫び&お別れ

事件は5月13日20時55分発生。
「しまった!」と思ったときにはすでに遅し、
おそらく200名近くの方々に、
あやまったメールを出してしまったのだ。
そのメールの正体はこんな感じ
===================
Hey kahori ;)
http://www.hi5.com/register/F8RiG?inviteId=A_600c****

Kahori
===============
シンプルで内容が分からないところが不気味・・・
これは、hi5という外国版のソーシャルネットワーク
(MIXIのようなもの)の招待状。
外国のソーシャルネットですごいところは、
つかっているメーラーを自動的に読み込み、
登録してあるメールを見つけ出してくれ、
友達認証をすぐに行えるようにしてくれること。
(MIXIも負けるな!!)
そして登録していない人には、
招待状をいっせいに出せる機能がついている。
それを「ポチ」っとなっとクリックしてしまったのだ。
そして、あちらこちらから「これはなに?」というメールやお電話が・・・
ギャグがきいたところでは
「メールが英語に文字化けしているよ」
「なりすましメールがきたよ~」
「ウィルスが送られた!!」
などなど、ご連絡をいただき。
冷や汗もの・・・

本当に本当に驚かせてしまい、またご迷惑をおかけして、
申し訳ありません!! ごめんなさい・・・・

そして、私はgmailを主力で使っているのですが、
このgmailもすごい。
一度私がメールをだすと、
自動的にアドレスを登録してくれるの。
だからアドレスにあった友人だけならまだしも、
お客様、前の会社のお偉いさん、大学の教授、ビジネスパートナー、お茶の先輩
にも、同メールが配信されたのだ。
恥ずかしい・・・
弁明の余地もありません。
私の英語の読み間違いで、こうなってしまいました。
本当に驚かせたみなさん!ごめんなさい~~~
hi5とgmailともにアメリカの企業だが、
びっくりの機能がついている。
日本のようにビジュアルにみせることよりも、
機能を充実されることに力を注いでいることが良く分かる。
言葉が違えば、思考の組み立て方も違う。
英語を使う方はとても論理的だが、
それがインターネットにも現れていると、
外国人のプログラマーとかと話すと良く分かる・・・
=====================
お別れ
お友達達が次々に外国に旅立っていく
昨日は日本とカンボジアの将来の方向性を
研究するために旅立つ女友達とお食事。
第3国に、仕事で旅立つ君に、心打たれた・・・
そして結婚で二人の仲良しの女友達が
それぞれアメリカに永住・・・
共に次の一瞬をともにしたいと思う人が
アメリカ人だったのだ。
人生のベストパートナーが見つかって何より!
友達としてとても嬉しい!!
さらに、いつも手作りの会をお願いしているMIKIKO先生も
ロンドンへ9ヶ月のデザイン修行。
英語で学ぶことは大変だろうけど、
英語だけなら日本で学べるし、
同じ目標の友達できるので素晴らしいと思う。
応援している。
最後にもう一人、前にも話したが、
ノルウェーの奨学金ゲットした友。
デンマーク研究の君だったので、
びっくりしたが、
EUに加盟するデンマーク、
非加盟のノルウェー、
同じ北欧でどう生活が違う教えて欲しい。
あきらかにスーパーに並ぶ
食材はノルウェーのほうが品数が少ないからね。
今年の初めまで、
私が自分で海外に長期で行くつもりだった。
それが今は私が見送る立場にある。
うらやましいとかそいう思いはない。
それは沢山のチャレンジ、
掴み取ろうとする努力をして
初めて、
幸せとはもっと原始的なとこにあるのだ
思えるようになったからだ。
私のような人間は
行動して、経験しないと、
きっと一生納得しないかったのだろうな。

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12th 5月 2007

10,000,000円の着物


もし、初代に「なんでも好きな着物作って良いわよ。店で作ってあげる」
と、夢のようなことを言われたら。
私は人間国宝に誂えで絵を描いてもらうより、
地球に根付いた着物が欲しい。
地球に根付いたというのは、
その風土・気候・歴史が織り成した着物。
例えば、からむし織りの着物とか、 (絹や綿がない場所でつくられた、麻を使った着物)
それこそ大島紬など。(大島の独特の泥でしか、絹のセリシンと化学反応しない)
そしてこの小千谷紬も、その地球に根付いた着物でしょう。
小千谷縮 反物・仕立て代込みで59,000円  
小千谷縮とは、夏着物の代表ともいえる存在。
新潟県小千谷地方で作られている麻の着物。
苧麻を使い、縦糸に強い撚りをかけた織物は、
独特のシボができ、肌への接触面が少ないため、夏の衣に適しています。
江戸幕府へ献上されており、献上品らしく、
最後は雪に晒し、色を漂白し、磨きをかける。
高温多湿で、夏着物が育つ環境、
さらに雪さらしという考えは、
冬には豪雪地帯となる、雪深い小千谷こその逸品です。
=======================
創業より取り扱いさせて頂いている小千谷の着物ですが、
2004年の地震により一時中断。
この度正式な復興のお知らせを頂戴し、
記念価格でご協力をいただける運びとなりました。
値段に驚かれるかもしれませんが、
品質は間違いのないものです。
100% 新潟 小千谷でつくられています(本場マークをご確認下さい)。
小千谷縮 は 国の伝統工芸品にも指定されています。
===================
本当に日本は多岐にとんだ風土と地形のおかげで、
私が欲しい地球に根付いた着物が沢山。
弊店で一番高い着物は100万円の
からむし織。 母と何度も断腸の思いで(?)
仕立てて、二人で着てしまおうかと相談したのですが、
もったいなくって、(貧乏性なので)未だに後生大事にしまってあります。
そのお宝はこちらでご覧いただけます。http://0719.shop3.makeshop.jp/shopdetail/002001000004/brandname/
そして、先ごろ「地球に根付いた着物」で
1000万円の着物を見せていただきました。
こちら!
素材、糸の染め方、織り方など、全て風土の技法を生かし、つくられたもの。
そして誰も継承するものがいないので、希少性があるからこの値段だそうです。
贅沢な金糸やプラチナをつくるのではなく、
さらに人間国宝が描くのではなく、
地元の人が、昔からの方法で、そこにあるものでつくった着物。
私はそういった着物をみると、そこにこめられた思いや・時に、
感動せずにはいられません。
そして残念なことにこういった着物は、
継承者がいなくなり、地場産業が変わったりとして、
消えていく着物なのです。
・・・・しめっぽくなりました。
取り直して、明日は手作りのイベントの会です。
よかったらぜひいらしてくださいね。
詳細 img/2007/04/post_111.html

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10th 5月 2007

破産、そして不治の病 ある大島紬伝統工芸士の紹介

膿胞性乾癬という、
死をも覚悟する 難病をご存知の方は少ないでしょう。
日本人での発症率は0.1%
私も重田さんに出会い、初めて知りました。
どれほどつらい病気かということは、
私からご説明申し上げるより、
重田さんのこちらのブログ
で感じていただければと思います。

重田さんは、本場大島紬の伝統工芸士さん

(伝統工芸士についてはこちらのサイトへ。現在4,592名のみ)
博多旅行中、デパートで実演をされているところ、
たまたまお知り合いになれました。
12年の実務暦が必要なため、
40代の伝統工芸士に出会うのは、
実は重田さんが始めて。
伝統工芸士さんには珍しく、
パソコンOKなので、メールなどで交友が始まりました。
そして2週間後、
相変わらずの行動力で、
鹿児島の工房へお邪魔をさせて頂くことに!
映画のお富さんの食堂の前で)
「よくきたね~」と奥様と一緒に空港まで出迎えてくれ、その後知覧の平和記念館に。
(右翼じゃないですよ~
予科練を出た父と戦前生まれの親戚に、特攻隊の基地はぜったい行くべきだと育ったので。
感想は「修学旅行はみんな知覧に行くべし!」です。
そして、「どうしてこの戦争が起きたのか?」
「戦争はどうして悪いことなのか?」
「どうしたらよかったのか?」など生徒でで話し合うべきなんじゃないかな?)
大島の工程の絵図
今回、大島紬の何十という行程も勉強してきましたが、
せっかく生の(!?)大島紬伝統工芸士さんに出会えたのですから、
そのお話に私の視点を加えて、
ここではご紹介させていただきたいと思っています。
==============
その前に大島紬について
絹を奄美大島特有の泥で染めると、絹のセリシンと化学反応し、しなやかな繊維に。
軽くて肌すべりが良い着心地と、光沢のある見た目は、まさに着物界のカシミア。
その糸を織ることで、模様を創出するために、作品の完成には1年以上要する事も。
====================
~重田さんと大島紬~
0. 大島紬職人の父
   奄美大島で生まれる
  
1. 奄美大島から鹿児島市へ 移住
   多くの大島紬職人さんが
   奄美大島から鹿児島市への
   よりよい製作環境を求め移住
2. 着物ブーム巻き起こる
  特に大島紬は、
  その贅沢な作りと肌触りから、
  高度経済成長時には大ブームに
  「道路を越えたら、値段が倍になる」とも
3. 着物業界の破綻
   バブルが弾け、高級品は窮地に
   特に呉服業界は、乱暴な経営をしていた会社が多く、
  たくさんの会社が倒産・連鎖倒産しました
  ~重田さんの会社も連鎖倒産
    その後、復活~
4. 今の状況
  
  着物愛好者の減少 
  リサイクル着物の定着化
  既得概念の強い業界
  
  そして、重田さんはプラス闘病・・・
 
5. 私の考え
もうすぐ発行のある雑誌の取材で、
告白をしたのですが・・

着物業界はこのままの流通形態では
共倒れは必死でしょう。

流通会社を守るか、
作り手を守るか、
というのを小売店の立場で問われたら、
もちろん「作り手!」ですよね。
流通はこの世の中、自分でなんとかできるだから。
私は今、重田さんたちが

一筋に守り伝える伝統工芸を

目を養う努力いとわない、
自立した消費者を目指す消費者さんに

PRできる人間になれたらいいなって思っています。

その決意表明(!?)
この場をお借りして、
呉服業界もやればできる!
ってところをお見せしたいと思います。

左 夏大島 98,000円(初代一番のお勧め。夏は肌ざわり+涼しさにかけて夏大島はいいのよと力説) 右 矢絣模様 168,000円  (二代目が一番好きな柄。 泥染めと紫の発色がいい!)
左写真 点前
 吉祥文様  180,000円
 さすが九マルキという緻密さ
 
次写真は「一輪花」(後出)の製作風景 
一番点前が、ツガ小紋 古代染色純泥染め138,000円(私ならぜったいこれで羽織つくるな~) 
一輪花 158,000円

夏大島以外は以下に適合
九マルキ*
本場大島織物共同組合登録商標あり
経済産業大臣指定伝統工芸品シールあり 

*マルキとは経糸総数(1240本)に占める絣(かすり)糸が何本使用されているかの割合をあらわす単位です。(1マルキはカスリ糸80本です) 
   ・9マルキ式:    9.6×80本 = 768本(経カスリ糸)    
   
本数が一番多いので、時に本マルキといわれています!
さらに詳しい重田さんのお話は、
こちらのブログを http://blogs.yahoo.co.jp/japanpirate/archive/2007/4/16
病気は自分で戦うしかない。
だから重田さんは強いし、自立してる!
職人さんは本当に自分の手で生活をしているので、一般的に自立しているけど、重田さんはもっと人生がよく見えて、自立していると思う。それが反物に現れている。(超手が込んでいます・・)
ちなみに・・・「道路をひとつ越えると倍になる」といわれた時期、
我が父上が奄美大島で購入した紳士向けの大島紬は・・・
びっくりプライスで、こちらでご案内しております~  
http://0719.shop3.makeshop.jp/shopdetail/002001000002/brandname/

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08th 5月 2007

思い邪なし  諾威病の私

GWの私の最大の関心事、
-フランス大統領選-
日本の今後のあり方の
試金石になるかもしれない
と思えたから。
フランスや日本のように資源がない国が、
どのように、市民平等の高福祉社会を実現していくか。
ノルウェーが、
あれほどまで高福祉で、人権重視の政策ができるのは、
石油という資源があるから。(世界で販売高2位)
自然に湧き出る資源の利益を
国民が分け合る
という考えは、受け入れやすい。
一方、フランスや日本のような
資源が乏しく、
何かをプロダクトしていかなくてはならい国では、
ノルウェー的な考えに反発を持つ人が大半だ。
労働の成果によって、
リターンを得たほうがいい。
今回のフランス大統領選では、
その考えを支持する人が多かったことを表した。
1面的に見れば、成果報酬的がいいと思えるが、
将来に不安も・・・
 超競争社会 (ノルウェーの友達と話すとよく not competition!といわれる)
  自然破壊 (ノルウェーでは、自然がなくては、幸せはないと考えられている)
タイトルの「思い邪なし」は
所得倍増計画の立役者、下村治氏の言葉を引用しました。
所得が倍増した後は、
「日本は江戸時代のような生活になるべきです」と説いた彼。
江戸時代生活への切り替え方を描いた著書はあるのだろうか?
あれば、ぜひ読みたいので教えてください!
今回、残念ながら私の応援していた
ロワイヤル候補は、大統領の座を逃しましたが、
彼女の面魂をみると
「思い邪なし」といえる気がしました。
高福祉の社会は、
資源をもつ北欧だけの夢物語になるのでしょうか・・・
ノルウェー(諾威)奨学金をゲットした、友よ!
そこんとこ、色々滞在中に検証してみてチョ

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