2006年09月23日
TITLE:米国人医師による撮影&「着物」について考える
お待たせしました!!
7月に行われた「外国人カメラマンによるあなたの浴衣姿撮影会」
最後のカメラマンは、ボストン在住で、お医者さんのエドによる作品です!
いずれの作品も目を引く、アングル。エドのオリジナリティを感じられます。
モデルが自然体に撮影できているのは、エドの性格からでしょう。
こちらがご本人なのですが、帰国前夜、パチンコ店での撮影です。無心というのは怖いものですね・・・あたってしまいまして、この笑顔。ご覧のとおりの無邪気な方で、この性格が被写体に緊張感を与えずに自然体で撮影できるのでしょうね。
私は今、「着物」への関心が高まるよう、こういったイベントも開催しています。(明日も国際交流のお茶会です)
そして、それと同時に、「着物」や「呉服店」というものを私なりにどう位置づけていこうか、日々模索をしていました。
その回答を探すために、先日まで京都で3週間、「きもの学」という講習会に参加をしておりました。
自分なりの考えをつくるために、業界をきちんと把握したかったのです。
今、着物業界、そしてこの業界の価値観は大きく変りつつあります。
バブル崩壊から止まらない、業界の縮小。そして相次ぐ、ナショナルチェーンの倒産。また今年から「きもの学会」や「きもの文化検定」がスタート。
これらの変遷は、着物の価値観を再構築するでしょう。
文化は、皆さんの考えで支えられる「現象」であると私は捉えています。
この「着物」という現象を皆さんの良心とともに、一緒に普及、後世に引き継げたら・・・
その一心で、私が京都で学んだ内容をこちらで発表させていただきたいと思っています。
日本の民族衣装、伝統文化「着物」を正しく残すため、「着物」について正しい知識を共有できたら幸いです。
Kimono Shop さかえ屋はんなり倶楽部会長
越智 香保利
※紗合わせ6・9月の一部の時期だけに着る着物。紗や絽などの薄物の着物を2枚重ねて仕立てます。
下の着物の柄が透けてみえるのが、涼感を与えます。
盛夏では着用しないのは、2枚に重ねのために、暑過ぎるからです。
総合的に考え、夏の直前直後だけに許される日本人の最高のおしゃれ。
この日本の風土ならではの微妙な季節の差異についても、着物を通して見えてくるものです。
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ご連絡をありがとうございます!
私がお力になれるか分かりませんが、
こちらにメールを記します。info@kimono-sakaeya.com
メールですと、毎日数百通を頂くので回答が遅くなるかもしれません。
よろしければ、直接お店のほうにお電話いただくか、ご来店くださいませ。
お役に立てれば幸いです。
- 越智 香保利
- 2006年09月24日 20:54
こんにちは。始めまして。雑誌で越智さんの記事を見て、越智さんにお話を聞きたい!と思ってNETを開いてみたもののどうやって連絡させていただけばいいのかわからず、ここからアクセスしました。すいません。
私は着物が好きで、でも着付けを習い始めてまだ1年ちょっとですが、ゆくゆくは世界に着物の美しさを広められたらなんて、夢のまた夢なのですが考えています。今すぐ何かが出来るわけじゃないですけれど、少しでも自分の夢に近づけたらと思っています。
もしお時間がありましたら連絡頂けないでしょうか。
突然失礼いたしました。