2006年11月27日
TITLE:男性着物の一番のオシャレポイント
男性着物のオシャレどころをを皆さんご存知ですか?
私は現在男性着物普及に努力中。
そのため男性着物の見識も深められるよう、がんばってます(^^)
女性の着物と違い、
着物自体に、模様を施したり、色を多色に使ったりするのではなく、
いつもは見えない場所を遊ぶのが、日本男児の着物の遊び心。
その「いつもは見えない場所」それが、
羽織の裏。 「羽裏」(はうら)なのです。
(羽織の裏側に着脱のすべりをよくするため+装飾を持たせるために絹の裏地をつけます。そこにどんな模様をつけるかが男性着物の楽しみ)
羽織は室内でも着用が許されてているため、
なかなか見てもらえにくいのですが、
そこが日本人の文化なのでしょうか、
「見てみて!」というよりも、さりげなく脱いだときに見える絵。
「裏地」に凝る!というのが、男性着物のオシャレの醍醐味なのです。
しかしなかなか、既製品の絵でお勧めしたいものが見つかりませんでした。
ずっとお召しになっていただくものだから、
お客様に愛される羽裏を付けたい。
そう考え、今回は考えに考え抜きました。
そして思いついたのが、
「そうだ!友禅染め絵師さんにオリジナルを書いていただこう」ということです。
絵師さんも 「ゆかりちゃん(小学校時代から私の名前を間違って覚えている)のお願いじゃあ、ひとつやってみようか」と。
今までの培ってきたお付き合いがあるからこそ、即決でOKを下さりました。
お客様と直接先生のご自宅にお邪魔させていただき、お話をしました。
そして、鷹の絵をオリジナルで書き下ろしていただくことに決定!
(先生とお客様をお引き合わせをして、そのままご要望をお伝え頂きました)
上から
着物の裏につける 綿素材の「しょうはな(かねきん)」。 色はブルーグレー
着物は米沢の逸品。 黒字の紬で、ストライプのようにところどころ織を変えています。
羽織の裏 ブルー地ですが、絵の部分は白く、ここに鷹の絵が描かれます
羽織 米沢産の光沢のあるグレーの紬。
先生のお考えで、着物の黒にあわせ、
墨色1色の濃淡で松に留まり、上を見上げる鷹が羽織の裏に絵がかかれます。
鷹は、米沢の名君 上杉 鷹山をイメージ
上を見上げることは、これからもっと羽ばたいていこうという気持ちを込めました。
私も出来上がりを拝見するのが今から待ち遠しいです!
どうか男性の皆様にも、お着物で新年をお迎えいただければ、そう願っております。
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